技法いろいろ

絹本

錐がね


以下は、1999年から2000年にかけて、京都芸術大学日本画科の有志の皆さんによる研究会の内容を書き留めたものです。発起人の佐藤さんを始め、お世話いただいた皆様に感謝の意を表明します。
日本画制作についての基礎知識がないとやや解りにくい内容になっているかもしれません。基礎的事項についてお知りになりたい方は、リンク集;日本画関連にありますサイトなどをご利用いただくことをお勧めして、ここでは詳細を割愛させていただきます。
お詳しい方におかれましては、不足な点が多々ありますことをお詫び申し上げて、ご指摘、ご意見など承りますようお願いいたします。これに加えて今後さらに補足、追加してゆく予定です。お見苦しい点をお許しください。


絹本の技法

 

絹を張る

備考 枠は、大きさによってその厚みを変える。

    30×40cmくらい→幅1cmくらい

    90s→1.5cmくらい

ドウサをひく

(ドウサを塗ってから1日くらい置くと良い)

 裏から横に1回 乾いてから 表から 横に1回  
 引き終わったら、ピンセットで付着したごみを丁寧に取り除く。

ドウサの濃度 

 絹本    三千本 1本:水1000cc:みょうばん5g(水さじ1杯)

 麻紙    三千本 1本:水400cc〜500cc:みょうばん2.5g(1/2杯強)

 他     三千本 1/2本:水350cc:みょうばん4g(水さじ1杯弱)

       味見して、ほのかに酸っぱいくらい。

膠の原液の濃度 

 模写教室    三千本 1〜 2 本:水200cc

備考 

 ドウサを引く前に湯引き(ぬるま湯でひく)しておくとなお良い。

 湯引き 脹れた絹にしわがあるときなども有効。

    ドウサをひく前の方が効果的ではある。

骨描き

地塗り

 原液 一本/200ccの膠

 黄土+胡粉 2回くらい

下塗り

 胡粉+朽ちは色っぽい黄土(ほとんど白に発色)で
 像全体を下塗り 目止めの役割もある。

絹について

 特性 縦の方が、横より縮みやすい。

     水が走りやすい(紙に描く場合に比べて3〜4倍)

 単位 丁樋(ちょうひ)

     1丁→2丁、3丁となるほど横糸の密度がたかくなり滑らか、
     かつ重くなる重いほど、細かい仕事がしやすくなる。

     尺5…横幅の長さ

 横の方が長いときは、横もんという。

 購入 傷が少ないものを選ぶ。

 生産 岐阜 渡辺絹店など。

備考 蚕の品種改良により、昔に比べて、品質は、画一化されている。

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錐がねの技法

 

焼き合わせ

参考資料

「材料と表現 日本画」 (美術手帳増刊 美術出版社)

「日本の美術6no.373錐金と彩色」(有賀 )

仏師箔

銀箔を中2枚重ねて両側を金箔ではさむ。

扱いやすく、廉価である。

金だけのものより白身を帯び、柔らかい色調となる。

1.銀箔を1枚取る

2.別の紙に金箔を1枚とる

3.2の上に1を重ねる

4.重石をする

5.焼き合わせる

備考

小さなフライパンで灰の代用とすることも可。

電熱に負担がかかりやすい。

灰が箔につくなどの問題を避けるため。

6枚重ね重ねてしばらく本などにはさんで固定し、前回同様、熱したフライパンの上でくっつける。

切って貼る

女性用かみそりで切るとうまくいく。

竹刀はかなり削るのが難しい。

左筆に水をつけて切りがねのはしを巻きつけ、右筆に膠を漬けて乗せる方向に引く。


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